Cyclist Welcome Japan

Platinum Lodging

東府やResort&Spa-Izu


中伊豆の山間を流れる清らかな吉奈川のほとり、奈良時代に行基が発見したともいわれる歴史ある吉奈温泉。
江戸時代から続く老舗旅館をスタイリッシュに生まれ変わらせた「東府やResort&Spa-Izu」は、川沿いに広がる3.6万坪もの広大な敷地に、わずか30室の客室と温泉、食事処が点在する贅沢な「和のリゾート」だ。


中伊豆の東府やといえば、すでにサイクリストの間では、サイクリング中の立ち寄りスポットとして、敷地奥のベーカリーが有名だ。川沿いに設えられた美しいプールに面したカウンター席で、買ったばかりの焼き立てパンをドリンクとともにいただくのが定番。


人気の秘密は足元に。実はこのカウンター席、足元に温泉が流れていて、パンを食べながら足湯を楽しめるようになっているのだ。


もちろん、国産小麦など素材に拘ったパン自体も美味しいと評判で、一番人気は「米粉のカレーパン」。米粉で揚げているのでしつこい油っこさがなく、クリスピーな食感が心地よい。中にはなんと、クリーミーな半熟卵がまるごと1個入っている。これひとつでも満足できるボリュームだ。


ベーカリーでサイクリストによく知られるようになった東府やだが、もともと宿は老舗中の老舗。
その歴史と定評ある東府やが、ついに「サイクリストウェルカム」な旅館として、伊豆へ自転車を楽しみに来るサイクリストの宿泊を積極的に受け入れていこうと、大きく舵を取ったのだ。
今回、東府やとCyclist Welcome.jpがサイクリストにオススメする客室は、2013年12月に完成したばかりの「ヴィラスイート蔵」。確かに蔵が並んでいるような外観を持つ、全室に温泉露天風呂を備えた2階建てメゾネット形式の離れの客室だ。


ヴィラスイート蔵の室内は、開放的な吹き抜けとゆったりと大きなソファが印象的な、落ち着いた雰囲気。
自転車はそのまま客室内に持ち込むことができる。1階リビングの玄関側、ダイニングテーブルの横には、自転車を置くのにちょうど良いスペースも用意されている。


メゾネットに2階には、もう一つのソファとシモンズ社製のベッドが並ぶベッドルーム。


そして、2階から川を見下ろすテラスには、情緒あふれる温泉露天風呂。このプライベート感が素晴らしい。
湯上がりに、湯船のとなりの大きなデッキチェアに身体を預けて涼む時間は、さぞかし気持ちの良いことだろう。


なお、客室内に自転車を持ち込むことを好まない場合や、ヴィラスイート蔵以外の部屋に宿泊するような場合にも、時間限定とはなるが、客室とは別の場所に自転車を保管することができる。その場所は、ヴィラスイートの並びに建つ趣ある日本家屋「大正館 芳泉」の広い土間部分だ。ただし、自転車保管スペースとして利用できるのは、17:00の営業終了後から翌朝のチェックアウト時間まで限定となる。


伊豆の大自然に挑んだライドの疲れを癒してくれるのは、部屋の露天風呂ばかりではない。
吉奈川沿いに設けられた二つの露天風呂、二つの貸切露天風呂、そして男女別の内湯と、それぞれ趣の異なる温泉を、館内で湯めぐりして愉しめるのだ。


1日走って汗にまみれたサイクルウェアは、そのまま翌日も着ることはもちろん、汚れたまま持って帰るのも嫌なもの。
東府やでは、宿泊サイクリストのために、ヴィラスイート蔵の室内に、サイクルスタンドと一緒に脱水専用機を用意する。もちろん、無料で自由に使用が可能だ。
ライドで汚れたウェアを風呂場や洗面器で手洗いし、この脱水機で脱水すれば、部屋干しでも翌朝には乾いた清潔なウェアが着られるというわけだ。

夕食は、ヴィラスイートから庭園を少し歩いたお食事処「懐石茶や水音」で。
江戸時代の建物を活かしてリニューアルしたその独特な建物は、柱や梁は残し、茅葺の屋根を復元したもの。
ケヤキや柿の古木に囲まれて、目の前を流れる川面が眺められるデッキテラスも心地よい。夏季はこのデッキテラスでドリンクやスイーツもいただけるというから嬉しい。


夕食の懐石料理は、季節の瞬間を表現する美しい料理の数々が、こちらのペースに合わせて一品一品絶妙なタイミングで提供される。地元の美味しいお酒とともに味わいながら、ゆっくりと英気を養おう。


東府やは、その広大な敷地ゆえ、部屋の場所によっては、玄関棟までやや長い距離を歩かなければならない場合もあり、自転車を携えての移動には不安が残る。その点、サイクリストにオススメのヴィラスイート蔵の客室は、玄関棟へ回らなくとも、すぐ脇にある橋(ベーカリーの隣にある橋)を渡って、スムーズに一般道へ出ることができるのだ。
朝は少し早起きして、自分の部屋から自転車を出してサッと乗り出し、爽やかな伊豆の朝の空気を吸い込んでひとっ走り。戻ったら部屋の露天風呂で汗を流し、それから朝食へ。といったスマートな旅の朝の過ごし方が気軽に実現できる環境だ。


早起きして少しお腹を減らしたら、ボリュームたっぷりの朝食でしっかりとエネルギーを蓄えて、新たな1日のライドに備えよう。